【本の紹介】
少し前の本ですが,いいなと思った箇所をピックアップします。
ストーリー調で読みやすいです。
「『決断にストレスを感じることほど,即決する!』ことです。『決めるのが怖いと思うこと』ほど,すぐい決めてしまうクセをつけることです。決断には『断つ』という字が入っています。」
「…この世界は危険な場所ではなく,素晴らしいところなのですから,『心配していることの90%は,実際には起きない』んです。」同書62頁。
嫌なことは後回しにしがちです。しかし,後回しにした場合の判断と,今の判断と,たぶん結論は変わらないんですよね。
決断のスピードを速くしたいものです。
「『自分の才能を使って,仕事で稼ぐ』という方法しかないんだよ。資産と呼べるものを持たなければ,自分で作り出すしかない。そして,売り物は自分『才能しかない』んだ。」
「…『君が持っている中で,いちばんの才能で勝負する』ことが必要なんだ。…『キミが情熱的になれて,寝食を忘れるほど好きなこと』をやらなければ,成功できないんだよ。」同書168頁から169頁。
「仕事で大切な2つのことはね,『情熱』と『工夫』なんだ。」同書203頁。
才能を発揮できる分野で,情熱と工夫をこれでもかとつぎ込める,そんな仕事ができる人生は幸せなんでしょう。
私は,得意な知財やIT法務,企業法務の仕事に工夫を凝らしているとき,私はしんどさと楽しさが両立します。
もともと勉強は好きなんですが,そこに顧問先企業の相談という血が通うと,もっと楽しくなります。幸せだなー。
「大切なのは,普段から『次のステップは,何か?』を考えておくことだよ。多くの人はね,『次のステップが何かが,わからない』という理由で,今の場所にとどまってしまっている。」同書253頁。
「…キミはどんな人と一緒にいたいだろうか。…簡単に言って,人には2種類いる。それはね,『与える人』と『奪う人』だよ。『与えるんが好きな人』のところには人が集まるし,『奪おうとする人』からはみんな去っていくんだ。」同書290頁。
「島の左近と佐和山の城」という言葉がありますね。
石田三成が家臣の島野左近に,当時の俸禄(年収)の半分である1万石を与えていたことから,優秀な人材を登用することの心得,と私は解釈しています。
もちろんお金に限りませんが,与える人でありたいですね。